2016-09-08
伊勢志摩の久政さん訪問記
伊勢神宮を超え、志摩市の先端 大王町に「久政」はありました。
名古屋から遠かった… 海の風が強く吹いていました。
早速、加工場にご案内いただきました。
全て手作業で加工。1つ1つ丁寧で地道な仕事です。
冷凍された鰹は、大量の塩にまぶされ、そこに水をはり 、一晩かけて解凍。
身がヘタらず締まった状態で加工へ入るためだそうです。
鰹の身には塩は入って行かないそうです。
大きな冷凍庫には、大小の鰹がいっぱいです。
なまり節は、小さいサイズ(といっても1.5kg)で作るそうです。
解凍したら、鰹を切る →籠に並べる(籠立て) →煮熱(じっくり煮る) →骨を抜き、形を整える。
その後、焙乾といって、薪で何度も燻します。
久政さんは「手火山式培乾方式」という古くからの技法を守っています。
「手はかかるが、味はよい」と守り続ける。
少しずつ丁寧に、すべての節を燻していきます。
わかりにくいですが、床が深く掘られており、その底には
薪がチロチロ燃えていました。
こうしてできた物は「荒節」といい、削り節では「花削り」になります。
次は、削りの工程です。
削る前に蒸して、柔らかくします。
なんと、機械には、1本1本手で入れて、削り具合も調整します。
そして検品。不良品や骨などをよけていきます。
この後、さらに金属探知機で検査して、やっと完成です。
工場の中は(外まで)かつお節のやさしい香りで満ちていました。
削りたては、本当においしいです。
江戸時代、鰹節は高級食材でした
手間をかけて、元の鰹とは違う食べ物、違うおいしさに変身させる知恵と技術。
よく、ここにたどり着いたな、と奇跡に近い気がします。
守り続けてる久政さんの姿勢にも感銘を受けました。
日本で育ってきた幸せを感じた、深くて濃い時間でした。
久政さんの商品
- 久政さんの「だしパック」
- 鰹昆布ふりかけ
※詳しくは、空飛ぶ食卓通販サイトでご覧ください。
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